初めに
OCIのWindowsインスタンスでは、ディスク容量が不足した際にブート・ボリュームの拡張だけでなく、新しいブロック・ボリュームを追加してストレージを拡張することが可能です。業務用途では、データ領域として専用ドライブを追加するケースも多くあります。
本記事では、OCIコンソールを利用したブロック・ボリュームの作成およびアタッチ方法に加え、Windows環境でのiSCSI接続、ディスク初期化、ボリューム作成までの一連の手順を詳しく解説します。

検証環境
VM: OCI Windows Server 2022
ブロック・ボリュームのサイズ:512 GB
STEP 1 ~ STEP 3-1:OCIコンソールで実施
STEP 3-2 ~ STEP 3-4:Windowsインスタンスで実施
1. ボリュームの作成
OCIメニュー → ストレージ → ブロック・ボリューム
必要な項目を入力して、作成を開始します。
- ボリュームの名前:適当に入力する。
- AD:複数のドメインがある場合、選択できるが、東京リージョンの場合、AP-TOKYO-1-AD-1しか選択できない。
- サイズ:デフォルトは、1024 GBとなる。この例では、512 GBを指定する。
- パフォーマンス・レベル、バックアップ・ポリシーなどの項目:デフォルトのままでよい。

ステータスは、"PROVISIONING"から"AVAILABLE"まで、1分間未満でした。
2. インスタンスへのボリュームのアタッチ
インスタンスは停止済(Stopped)の時、アタッチできないので、実行中(Running)の状態になったら実施してください。
アタッチの方法は、以下の2つがありますが、どちらでもOKです。
方法-1. インスタンスの画面から、ブロック・ボリュームを検索
インスタンスの詳細画面に入って、"ブロック・ボリュームのアタッチ"をクリックし、作成したブロック・ボリュームを選択します。
アタッチメント・タイプ:iSCSIを選択する。
アクセス:デフォルトの「読取り/書込み」にする。
方法-2. ブロック・ボリュームの画面から、インスタンスを検索
ブロック・ボリュームの詳細画面に入って、"インスタンスにアタッチ"をクリックし、対象インスタンスを選択します。
アタッチメント・タイプとアクセスは、デフォルトのままでよいです。
対象のインスタンスを選択し、アタッチを開始します。
アタッチメント・プロセスには約1分かかります。
3. ボリュームへの接続
3-1. iSCSIコマンドの取得
上記と同じで以下の2つ方法がありますが、どちらでもOKです。いずれも、OCIコンソールからの取得となり、CLI/APIからの情報取得ができません。
方法-1. インスタンスの詳細画面から取得
アタッチされたブロック・ボリューム → 3 ドット → iSCSIコマンドおよび情報
iSCSIコマンドをコピーします。
方法-2. ブロック・ボリュームの詳細画面から取得
アタッチされたインスタンス → 3 ドット → iSCSIコマンドおよび情報
iSCSIコマンドをコピーします。
3-2. iSCSIコマンドの実行
WindowsインスタンスにRDPログインし、管理者ユーザーでPowershellを起動したら、コピーしたコマンドを実行します。
3-3. ディスクの初期化
デスクトップのサーチ・ボックス(左下)にdiskmgmt.mscを入力し、ディスクの管理を起動します。
アタッチされたブロック・ボリュームをアクセスする前、ディスクの初期化は必要です。パーティションのスタイル(デフォルトはGPT)を選択し、OKをクリックします。
ディスクの管理を使わず、PowerShellのコマンドでもOKです。
コマンド例: Initialize-Disk -Number 1 -PartitionStyle GPT
初期化の後、ディスクの状態はオンライン(Online)に変わりました。この時点では、ボリュームが作成されていないので、まだ利用できません。
3-4. 新しいシンプル ボリュームの作成
対象ディスクを選択し、右クリックで「新しいシンプル ボリューム (New Simple Volume)」をクリックします。
ウィザードの開始が表示されたら、次へをクリックします。
ボリューム・サイズを指定できます。この例では、デフォルトのままで進みます。
ドライブ文字の割り当ては、デフォルトのまま(D)で進みます。
フォーマット関連項目のデフォルト内容は、次のようです。変更がなければ、次へ進みます。
最後の確認画面で、内容の確認ができます。問題がなければ、「完了 (Finish)」をクリックし、作成を開始します。
ディスクの管理を使わず、PowerShellのコマンドでもOKです。以下をご参考ください。
新しいシンプル ボリューム(パーティション)の作成:New-Partition -DiskNumber 1 -DriveLetter D -UseMaximumSize
フォーマット:Format-Volume -DriveLetter D -FileSystem NTFS
作成完了後、ディスクの管理からの確認結果:
エクスプローラーからの確認結果:
付録 (PowerShellコマンド)
# iSCSI Command (Copy from OCI Console)
Set-Service -Name msiscsi -StartupType Automatic
Start-Service msiscsi
iscsicli.exe QAddTargetPortal <ip_address>
iscsicli.exe QLoginTarget iqn.2015-12.com.oracleiaas:<略>
iscsicli.exe PersistentLoginTarget iqn.2015-12.com.oracleiaas:<略> * <ip_address> 3260 * * * * * * * * * * * * * *
# Disk Management (Change parameters according to your need)
Initialize-Disk -Number 1 -PartitionStyle GPT
New-Partition -DiskNumber 1 -DriveLetter D -UseMaximumSize
Format-Volume -DriveLetter D -FileSystem NTFS以上
OCIドキュメント
Windowsインスタンスへのブロック・ボリュームの追加