OCI ロードバランサとOCI NLBの比較

OCI General

比較

OCI ロードバランサ と OCI ネットワーク・ロードバランサ (NLB) の差異点をまとめてみました。

OCI ロードバランサ
OCI Load Balancer

OCI NLB
OCI Network Load Balancer

一覧表

両者最大の違いは、OCI Load Balancer がレイヤー 7 ルーティングと SSL トラフィックを提供し、OCI NLB がレイヤー 4 パススルー・ルーティングとソース IP (およびポート) の保持を提供することです。

分類項目OCI Load BalancerOCI NLB
可視性タイプパブリック or
プライベート
両方をサポート両方をサポート
IP アドレスエフェメラルまたは予約済みの IPv4 アドレスを割当てる両方をサポート両方をサポート
 IPv6 アドレスの許可YesYes
 プライベートIP2個(※1)1個
 配置先のCIDRブロック/29 より広い範囲/30 より広い範囲
ロード・バランシングポリシー重み付けラウンド・ロビン、IPハッシュ、最少接続5タプル・ハッシュ
3タプル・ハッシュ
2タプル・ハッシュ
 レイヤー 4YesYes
 レイヤー 7YesNo
 TLS1.0, 1.1, 1.2No
 リクエスト・ルーティングYesNo
 セッション永続性YesNo
 SSL証明書YesNo
 暗号スイートYesNo
 ソース・ヘッダー (IP, ポート)の保持NoYes
リスナープロトコルHTTP, HTTP/2, TCP, HTTPSPublic: UDP, TCP, UDP/TCP
Private: UDP, TCP, TCP/UDP/ICMP, UDP/TCP
ヘルス・チェックプロトコルHTTP, TCPHTTP, HTTPS, TCP, UDP
帯域幅フレキシブルYesYes
 シェイプの更新YesNo
 最小/最大帯域幅の選択YesNo
ロードバランサーの構成制限IP アドレス11
 バックエンド・セット1650
 バックエンド セットごとのバックエンド サーバー512512
 バックエンド・サーバーの合計5121024
 リスナー1650
OCI他サービスとの連携Web Application Firewall (WAF)YesNo
 証明書YesNo
 ロギングYesNo
 モニタリング
(メトリック・ネームスペース)
Yes
(oci_lbaas)
Yes
(oci_nlb)
製品リリースOCIがリリースされた時 (2017年)2021年3月
 サービス制限詳細はこちらリージョンごと3個
価格Always FreeYes (1 インスタンス, 10 Mbps)Yes
 料金価格表はこちらNo
※1、OCIのロードバランサ(LB)を作成する際には、指定したサブネット内に少なくとも2つの空きプライベートIPアドレスが確保されている必要があります。そのため、CIDRブロックが /30 のサブネットでは作成できません。
理由として、/30 の場合、利用可能なIPアドレスは4つですが、そのうち最初の2つと最後の1つはOCI内部で予約されており、ユーザーが使用できる空きIPアドレスは1つだけとなるためです。

マルチクラウドの利用者へ

OCI、AWS、および Azure のサービス マッピングは次のとおりです。

OCIAWSAzure
Load Balancer (Free Tier)Application Load BalancerAzure Application Gateway
Network Load Balancer (Free)Network Load BalancerAzure Load Balancer
Network Load Balancer (Free)Gateway Load BalancerAzure Gateway Load Balancer

以上

参考資料

OCI ドキュメント
Load Balancer: 英語 日本語
Flexible Network Load Balancerの概要: 英語 日本語

Oracle A-Team ブログ
Load Balancing SSL Traffic in OCI (English)
↑ 英語の記事ですが、とても良い内容なのでおすすめです。

Comparing OCI Load Balancers: Quickly and Easily (English)

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